ドライマウスの症状別の処方

食生活は昔とだいぶ変わりましたので、咀嚼筋の低下は若い人にもみられるようになってきました。また、唾液の分泌は自律神経が司っている為、ストレスや緊張などによって自律神経のバランスが乱れ、唾液量に影響を及ぼす事もあります。こういったドライマウスの治療では、まず病気の治療やストレス解消など、原因を取り除く事が重要になってきます。しかし、慢性的な病気や薬の副作用などが原因となっている場合、完治を目指す事は難しい為、渇きや痛みなどへの対症療法が中心となってきます。唾液の分泌を促す「コリン作動薬」や、口の中を保湿する為の人工唾液などがあります。ただし、どちらも現在はシェーグレン症候群やがん治療の副作用による症状などに限って処方されています。