「矯正歯科治療を検討し、歯科医に相談したら、上あごを拡げると下あごも拡がると聞きました。そんなに簡単に広がるものなのか」という質問。狭い歯列を拡げたり、顎の成長を促すのは、上あごの歯列が狭くて奥歯が交叉していたり、上下の歯列が狭くて軽い凸凹がある成長期のお子さんによく行われる矯正歯科治療と言えます。勿論、歯や顎の大きさ、前歯の傾斜の程度、口元の状態などレントゲン写真、歯型などから十分に分析した上で診断します。また、永久歯に生え変わってから、広げた歯列が安定するかどうか、その後の本格的な矯正歯科治療にプラスとなるかどうかなども総合的に考えます。上あごの歯列を拡げる事により下あごの歯列が一緒に広がるかというご質問ですが、上下の歯は咬み合っている為、上あごの歯列を拡げる力の影響で、多少下あごの歯列が拡がる事はあるでしょう。上下の歯列を拡げる事が必要な場合はｍ、上下に矯正装置を入れる事が多いと思います。