歯石の除去

歯石を初診時に除去すると痛いですし出血することが多いです。9割は歯肉の浅い箇所にあり、磨くと2~4週ほどで歯肉が引き締まって姿を現す為、その後に取れば痛みも出血も避けつつ歯石を除去する事が出来ます。一方、深い箇所に残った歯石は、治るのを妨げているという場合にのみ除去します。歯石や歯垢で汚れている歯根は清掃します。ルートプレーニングと言います。麻酔を行い、スケーラーのような器具で細心に、ごく薄くこそげ取ります。目に見えない微細な歯石・歯垢もしっかり取り除き、尚且つセメント質の下にある象牙質を露出させてしまう事のないように注意を払う必要があります。深くこそぐと、高率で虫歯になってしまいます。他にも、細やかな治療・詰め物や入歯・冠などの調整・家族や医師による心理面での支え・前述した通り患者さんご自身の努力次第で、一般的な常識なら「手遅れ」と考えられる歯槽膿漏も、その多くは助ける事が出来るのです。